図は書籍や教則本に記載の一般的な束石の設置方法です。
穴を掘り、砂利を入れ束石を設置し他の束石との水平をとり、モルタルで固め、そして束石を設置し、束にビスで固定するというものです。
しかし、いくら厳密に設置してもあまり意味がありません。おおまかに置くだけでよいのです。 ウッドデッキを製作した人の一部の賢明な方は、この事実を経験しています。理由は束石は束と固定してはいけないということです。
ウッドデッキの教科書にでてくる費用準的な束石設置方法
ウッドデッキ用の束石というのが、全国のホームセンターなどで販売されています。またウッドデッキ製作本などにもいくつかの束石の種類と利用方法が紹介されています。束を束石に入れて固定するタイプのもの、束石に付属している羽子板に束をビスで固定するもの、住宅用としか考えられない束石、などがあります。これらの束石を利用することはお薦めできない選択です。
束と束石を固定するメリットより、デメリットの方がはるかに多いからです。また現実問題として束石と束を固定してウッドデッキが確実に作ることができるでしょうか。これはプロの人間でも難しい作業です。束石と束を固定することはウッドデッキを固定し、風などでとばされないようにする狙いがあるのですが、現実にはウッドデッキはそれ自体の自重で動くことはまずありません。
一般に売られている束石、どれもウッドデッキには不向き
当社のウッドデッキ専用束石 このようにシンブルなものが一番最適
ウッドデッキの多くは地面の上に設置するものです。住宅のようにきちんと基礎を設置してその上に構築するものではありません。 地面(土地)というのは厳密には凹凸があり、時間と共に変化します、多くは多少沈下します。沈下の状態はどの場所も一定ではありません。設置後に地面が沈下しますと束石とウッドデッキが固定されていると、修正することがとても困難です。単に束石に束を載せている場合は束石を少し移動して土などを入れて束石を戻す方法や、束石と束の間にゴム板などをいれて調整することが簡単にできます。
また、住宅にウッドデッキ本体を接合する方法も紹介されていることもありますが、これも同じ利用で誤っているといえます。
上のA列は羽子板付束石(束と固定する束石) を表しています。下のB列は束石の上に束を置くだけのものです。 束石に固定する場合では地盤が沈下した場合に対処の方法がありません。A-3のように隙間が空きます。束を置くだけの場合は、地盤沈下した際、束石もずれますので、いったん束石を移動させて(B-3)土などを補強して束石を戻すことができます。私達の経験ではこのようなことはときおり発生します。