1.わかりやすいマニュアル
最近は様々な商品や機器が中国で作られ、マニュアルや取り扱い説明書が日本人が作成していないと思われるものも多くなりました。紙媒体でなくネットからダウンロードする形式も多くなりました。紙であっても簡略すぎて何が何だかわからないものもあります。昔のパソコンのように、辞書のようなものは要りませんが、デッキ作成中に見ることができ、確実にわかるものが必要です。当社のマニュアルの基準は中学生の方が読んでも理解できることを基準のひとつとしています。お客様の体験談の中に小学5年生の方に読んでもらって・・というのがありましたが、まさに実例です。そのため図も豊富に入れています。各シリーズによって内容は変わり、ページ数も変わります。少ないもので10ページ、多いもので20ページです。体裁はA4版です。
印刷したものではなく、その都度プリントしております。プリントの理由はお客様からの意見があった場合、即日マニュアルに反映するためです。25年前からそのようにしてきましたので、マニュアルも成長してきました。
また、解説がわかりやすいのは、パナソニックさんへのデッキや濡れ縁、その他のOEM供給を長くしておりましたので、商品開発時にマニュアルの作り方について、丁寧な指導を受けたおかげです。業界一わかりやすいマニュアルと言われています。
さて、お客様からの「マニュアル」についての感想をピックアップしていましたら100人以上もありました。とてもここに記載できないので、別ホームページに記載しました。
https://wood.co.jp/deck/100-good_manual.html
購入された方のマニュアルについてのご意見はまとめると"
わかりやすい"と"そ
の通りやったら出来上がった"というものです。
アマゾンジャラ組立マニュアル
コンセ組立マニュアル
ラクーナ組立マニュアル
ハード組立マニュアル
アマゾンジャラ組立マニュアル
コンセ組立マニュアル
ラクーナ組立マニュアル
ハード組立マニュアル
2.精度の高さ
私達は屋外木製品の製造メーカーですからきっちりと製作しています。
それもお一人 お一人の受注生産で製造しています。
屋外の木製品は室内に利用する家具と異なり、ワレ、ソリ、曲がり、収縮などの木材の欠点がでてきます。
これは自然のものなので致し方のない事象なのですが、それに甘えて寸法精度が荒い商品や部材が多いのが業界の常識の通例になっています。精度を合わすことは購入者の責任というのが常識となっているのです。
そんな中で当社のキットデッキは精度が高いとお客様から言われています。。お客様からのお礼のメールや体験談の中に「精度」について書かれている事も多くあります。それらの部分をピックアップしました。
アドレスリンク先) はそのお客様の全文と複数の写真が掲載されています。
3.よくできた付属品
ハードウッドのウリン、アマジンジャラ、イタウバなどを利用したキットデッキシリーズには写真のように同梱されたものが付いています。
・マニュアル
・SNSビス
・ビット
・スペーサ
・キャンバー
・おためし木材
などのものが入っています。ハードウッドは非常に硬い木で、初めてDIYをする人にとってはビスを打ち込むことは困難です。いきなり床板に練習なしにビスを打ち込んだら必ず失敗します。ビスが折れたり、途中で止まり、入れることも抜くこともできなくなったりします。そのため事前に「おためし木材」を利用してビスの打ち込む練習をしてもらうようにしています。
また、スペーサーも同梱されていますので、床板と床板の隙間を決めるのも簡単です。
また、キャンバー(楔(クサビ))も入っていますが、硬い木材を微妙にそろえる場合などには重宝します。
購入されたお客様からも、このような付属品が役に立ったという方も多いです。
キットデッキハード(ウリン)の付属品
4.とても便利な調整束
ウッドデッキを作るのに困難なことは束石の設置と大引きの設置です。
これらはプロでも難しい仕事です。キットデッキが評価が高く、人気があるのはこの2点が比較的簡単・簡素になるよう考えられているからです。
床板は水平でないといけません。水平にするためには、その下の大引き(根太になる場合もあります)が水平になっていないといけません。
大引きが水平になるためには、束の長さが正確に一定でないといけません。
束の長さが一定だとすると、設置した束石すべてが同じレベルになっていないといけません。
束石を同じレベルに設置するのはまず無理です。大がかりな束の土台工事をしないと出来ないでしょう。
よって水平を保つ一般的な工法はないことになります。(当社で受けているような束の長さカットをすることによって水平は可能になります )
また、大引(根太)を仮止めし水準器や水糸などを利用して水平をだし、束に固定する方法が一般には多いですが、一人で作る場合は大変困難になります。経験ある二人で行っても精度を保つのはなかなかむつかしいものです。
このようなときに当社の特許でオリジナルの調整束は威力を発揮します。まず一人で出来ます。仮止めなどがないため、ゆっくりと作業ができます。
キットデッキ ラクーナの調整束
キットデッキ 選べるハードの調整束
下図で説明しますと
1.束石の上に調整束を置きます。この時それぞれの束石のレベルがそろっていなくてもかまいません。
2.調整束に大引を載せます。その上に床板を両端に1枚づつ置きます。そこで水準器で水平を見ます。傾いている場合は調整束で高さを調整します。高さを調整して床板などを水平にします。
3.水平がとれたら、調整束と大引きを固定します。
4.床板をとりつけていきます。
このように完璧な水平が取れます。ご高齢の方、女性、中学生などのお子様でも簡単にできます。
また調整束はプラスチック製などでも販売されていますが、製作中に転びやすかったり、使い勝手はよくありません。現在日本で最強の水平設置装置が当社のオリジナル調整束です。
なお、キットデッキ「選べるハード(アマゾンジャラ、イタウバ )」用調整束は第4世代のもので、絶えず進化してきました。
ラクーナの調整束はノコギリでカットする必要があります。(図は構造をわかりやすくするためのイメージ図です)
両端の束を設置する
両端の束の高さを調整する
両端の束を大引きと固定し、束の高さを固定します
両端の床板を取り付けます
5.束石は置くだけ
一般論としてウッドデッキを作るうえで、床板の水平を出すことが最も困難です。なぜ困難かというと床板の水平はそれをさえる束石の設置にあるからです。
束石の設置は困難で、プロでも難しい事です。しかしこれは誤った考え方で困難にしてしまっているのです。
先の
束石の機能美のところで述べた2つの誤った考えがあるからです。ここでは、詳しく説明します。
1.束石は束を受けるものなので土台と同じ、土台は頑丈に作るものという考えです。
学習研究社は傘下のドーゥパとともに数多くのウッドデッキ書籍を刊行しウッドデッキの普及に貢献してこられた立派な出版社です。しかし日本のウッドデッキのパイオニアである当社から見れば誌面には不適切と思うところもあります。「素人が作るウッドデッキ」というよりも、「プロの作る作り方のウッデッキを素人に作ってもらう」というようになっています。
たとえば「手作りウッドデッキ入門 (1680円税別)」の36ページに
製作① Step1 基礎のページには、デッキの加重をしっかり受け止めるために、という見出しで
コンクリート基礎のイラスト例で砂利100ミリ、コンクリート100ミリ、そして束石、コンクリートをかぶせる、土を埋め戻すと4層の構造を説明しています。おまけに羽子板で束と連結するようになっています。
確かに住宅や、小屋などは基礎や土台をきっちり、頑丈に作らないといけません。しかし2階建てのデッキや重量級のパーゴラをつけたデッキでない限り、頑丈につくる必要はありません。先の専門書にあるようなジャリ、コンクリートを使う必要はまったくありません。固定することは、製作時やその後のメンテナンスに支障ができます。むしろ取り外せる方、床板、大引き、束などと束石が分離している方がいいのです。これは都市伝説「束石設置は基礎と同じくらい重要」で再度説明します。
2.地面の沈下を考慮していないことも、誤った考えです。多くの住宅の庭などは、時とともに変化していきます。沈下もします。特に重量があるものを長時間置くと沈下します。ウッドデッキが半完成や完成した時に、土地が沈下した場合、当社の施工方法では束石を取り除き、土を入れ再度束石を戻す方法です。金具で止められている束石や穴に入れて固定されている束石の場合、デッキ本体を一旦ばらして、束を抜き取らねばなりません。大変な作業で、このようなことは時々あります。
このようなことから考えると、当社の束石の施工法は設置後も作業が簡単で楽であると言えます。
左は書籍などにあるもの、右はキットデッキの場合
土を減らしたり、追加したい場合など束石が簡単に取ることができます。このような束石の取り外しは現実にはよくあることです。
当社では、束石の設置には、地面をならし、束石を配置図の通りに配置(置く)します。基礎工事などは不要です。とマニュアルにも記載しています。ユーチーブの説明にも地面をトントンと2-3度たたき、束石を置く、と説明しています。そして設置した束石たちのレベルを合わせるのです。低い束石があると、下に砂などを入れ調整します。高い束石があると、下の地面を少し削ります。(もしラクーナ、並べるハードなどの調整束を利用する場合は、束石のレベルが異なっていてもかまいません。 )
このようにキツトデッキの作りやすさのひとつは、束石は置くだけでよい、ということもあります。
6.最適化された部材 ビス、金物、塗料、木材
自宅にウッドデッキを作る場合、自分で材料を購入し組み立てるか(A)、キットを購入して作るか(B)の2種類あります。
これは簡単にいうと
Aは安くなります。しかし、時間がかかります。また失敗・不出来になる可能性があります。
Bは業者施工より安くなりますがAより高くなります。しかし短時間で確実に作れます。
となりますが、なぜ自分で材料を購入し作成した場合、失敗・不出来、あるいは「もひとつ物足らない」になるかを述べます。
自分で素材や部材を選ぶ場合はどれが最適なものかどうかわからないからです。
1.塗料などでは、数多くのメーカーがあり、ホームセンターでも様々なメーカーのいろいろな仕様のものが発売されています。どれも自社のが一番いいと書かれています。選んだ木材によって、どのくらい耐久性を求めるか、環境に負荷を与えないか、などで選ぶ塗料が変わってくるのです。
2.ビスも多数の鋲螺メーカーから発売されています。ハードウッドかソフトウッドかによって、必ずビスの性質が変わるはずです。またどのメーカーも自社のものが、強い、折れないと宣伝しています。そのためどのビスが本当に良いのか選ぶのは困難です。そんな中当社のオリジナルビスはウリン材などには最適に合うように設計、製造されています。
より詳しい最適化された部材は 「3.個別説明 最適化された部材」に掲載しています。
ウッドデッき部材の最適化された部品
3.金物を利用する場合はホームセンターで販売している金物は米国産のシンプソン製のものがほとんどです。でも日本でウッドデッキを自作する場合、この金物を使うのがベストでしょうか? ホームセンターでは販売はされてないが、より高性能な金物がインターネットで探せばあるのではないでしょうか? 日本のウッドデッキ用に開発された当社の金具「くっつき君」は強度、耐久性、安全と他の金具と比較になりません。
4.束石はホームセンターでも2~3種類販売されていて、専門書やネット記事では推薦の束石がありますが、はたしてそのような束石を使うことが本当に良いウッドデッキを完成することにつながるのでしょうか? 当社のオリジナル束石は業者も認める安価でスマートな束石です。一度使ったら他の束石には戻れません。
7.作りやすい手すり
当社の一体型手すり、独立型手すりは強度あり、メンテナンスも超簡です。(独立型てすりの強度は一体型手すりより弱いです。 )
構造編で手すりの強度についてお話しましたので、ここでは「作りやすい」について述べます。
ウッドデッキ完成後直後や数年後でも取付ができます。また他社のウッドデッキにも取付可能です。ただしこの場合は床板に十分な厚みがあることが条件です。
床板に穴を開けるのですが、その位置の決める場合は慎重にしなければなりません。その上に柱がつながるからです。複数の柱を床板の上に仮置きする位置の確認ができます。穴が開いたら下からナットで締めるだけで手すり柱は一体化します。
ほんとうに簡単に柱は取り付けできます。また万一、数年後木材が収縮しても、このナットを締めることができます。この作業は子供や女性でも簡単にできます。
このつくりやすい、メンテしなすい手すりは現在でも業界のあこがれで、現在でも他社では発売されていますせん。
キットデッキハード(ウリン)手すり柱を取り付けたところ
キットデッキハード(ウリン)手すり柱に横板を取り付けたところ
メイン素材の木材
メイン素材である木材はどれを選べばよいのでしょうか。ホームセンターやネットでウッドデッキ用木材の種類をビックアップしますと
海外産では
ウエスタンレッドシダー(カナダ産 )、
サザンイエローパイン(米国産 )、
イェローシダー(米国カナダ産 )、
SPF(カナダ産 )、
レットウッド(米国産 )、
オーストラリアサイプレス(オーストラリア産 )、
広葉樹では
イペ(ブラジル産)、
ウリン(マレーシア・インドネシア )、
セランガンバツ(インドネシア )、
イタウバ(ブラジル産)、
ジャラ(オーストラリア産 )、
アマゾンジャラ/マルニカラ (ブラジル産)、
クマル(ブラジル産)、
グラピア(ブラジル産)、
SPF(カナダ産 )、
国産材では
ヒノキ、
スギ、
ヒバ、
カラマツ、
特殊加工された各種ヒノキ(防腐やサーモ等)、
特殊加工された各種スギ(防腐やサーモ等)、
特殊合板製2~3種、
などがあります。
自分が作るウッドデッキの大きさ、設置場所の条件、費用、材料の納期、デッキ表面のさわり具合、夏の床板の温度、耐久性、作りやすさ、塗料の場合は塗りやすさ、乾きやすさなどによって選ぶ基準が変わってきます。初めてウッドデッキを作る人にとっては基準はわからないし、ネットおよびネットの口コミ情報も誤ったものも多いです。結局使ってみて初めてわかるのです。
そのために当社ではこれらの木材の中から、それぞれの環境、作りやすさ、その他に合う4種類の木材を選んでいます。ハードウッド3種類、ソフトウッド1種類です。
別資料「選ばれた木材」はコチラ
当社では日本で最初にウッドデッキを施工し、日本で最初にキットを製造しました。45年間に木材、金物、塗料、ビスなど様々なメーカーのものを実際に利用してきました。社内実験、大学での試験なども何度も行いました。最適なものがない場合にはメーカーと協同で開発したり、当社仕様で製造してもらいました。
このようにして当社のキットデッキシリーズは、それぞれのキットデッキに合うよう、現在考えられる最適化された部材で構成されているのです。